
キレイな未来に行くための道がキレイだとは限らない
――〈一人にしないように歌うよ〉と歌詞にもありますよね。歌詞と曲調含めてポジティブな楽曲だなと。
千秋「そうですね。ただ、かなりニュートラルに作ったつもりです」
――DEZERTが持ってるキャッチーな側面がストレートに響く曲だなと感じました。
千秋「 聴いた人がどう思っても、僕は嬉しいんですけど。最後の〈照らすは僕らの未来〉の歌詞がかなりポジティブに聴こえてしまっているんだなと。僕的にそこはニュートラルだったんですよね。〈照らす未来〉に関してはネガティブもあり、ポジティブもあり……という感覚なんですよね。〈照らす未来〉って、そこに行くまでの過程があるから。その道がキレイなものとは思うなよ、という自分への戒めもあるんです」
――なるほど。
千秋「武道館が終わった後、メンバー全員が気合い満々だと思ったんですよ。でも日にちが経って、いろいろ模索してる中で未来がわからなくなって。いい未来なのは間違いないんですよ。ライブハウスでやってた時に〈幕張メッセでやるんだぞ〉と決めたときはキレイな未来だと思ったから。でもキレイな未来に行くための道は、絶対にキレイだとは限らない。明るい未来に行くためには、辛いこともあるんだぞ、という自分への戒めとして再確認しなきゃいけないなと。ライブで〈照らすは僕らの未来〉と歌うときに僕は心がキュッとなるんですよ。すごく不安になるんですよね」
――その不安を包み込んで、前に進んでいく強さをこの曲から感じます。
千秋「そう! そこですよね」
終わる旅を続ける中でやるべきこととは
――SORAさんはいかがですか?
SORA「ドラムのことになりますが、イントロは僕が大好きなパターンで一番ゾクゾクするフレーズなんですよ。それを叩けたのが嬉しかったです。
曲のビートもすごくアップテンポで好きなリズムなので気持ちいいですね。僕はメロコアやポップパンクが好きで、ポップパンクのジャンルに救われてたりしたから。まっすぐの8ビートは好きですね。ブリンク182、マシン・ガン・ケリー、アヴリル・ラヴィーン……特にマシン・ガン・ケリーの感じは好きでしたね」
Miyako「俺はこの曲を聴いたときに、メンバーに対するメッセージソングみたいな印象を受けたんです。SORAくんがドラムを叩いてる姿、千秋くんがマイクを持って歌ってる姿、Sacchanがベースを弾いてる姿が自然と頭に浮かんできて。じゃあ、自分はどういう気持ちでこの曲を弾くんだろう、と考えましたね。歌詞を読んだときもすごく考えさせられた」
――特に引っかかった歌詞はありました?
Miyako「何回も出てくる〈どうせ終わる旅〉の歌詞ですかね。バンドもそうだし、個人的な人生もそうだし、それぞれが終わる旅を続けていく中で、自分がやるべきことは何なんだろうなと。自分の人生にも当てはめて、すごく考えさせられるから」
――終わりがあるからこそ、命の煌めきを大切にしよう、というメッセージソングにも受け取れますよ。Sacchanさんはいかがですか?
Sacchan「僕は歌詞を読まずに聴こえてくるワードやメロディを優先的に聴いちゃうタイプなんですよ。最初は爽やかな曲だろうと思っていたけど、歌詞を読んだときに苦しい曲なのかもしれないなと。〈照らすは僕らの未来〉の歌詞も千秋くんの説明を聞くと、もしかしたら辛い曲なのかなって。それでイメージはどんどん変わりましたね」