K-POPをよく知らない人にこそ読んでほしい一冊だ。その理由はK-POPのヒストリーがわかるから、だけではない。もちろん、92年から2020年までの100曲についてのレビューを読んでいくと、時代を象徴する名曲が足場となり、そこからの跳躍が次の名曲を生み、また次代への足場になるという、韓国ポップの昂揚感に溢れた歩みを追体験できる。だが、それにも増して素晴らしいのは、この100曲のなかに必ずやお気に入りを見つけられるということ。そして、その一曲に出会うことは、歴史を大局ではなく、ポップソングを聴く3分間といった小さな営みから見つめる大切ささえも教えてくれるのだ。