
切なくて陰のある青い薔薇の歌詞
――両者の出会いについても教えてください。どのようにしてお互いを認知したのでしょうか?
ラオラ「私は青い薔薇の香港でのワンマンライブのフライヤーを制作したんです。その公演一式のビジュアルや宣伝素材を担当して、ライブでは実際に香港へ行ってグッズのデザインや会場の装飾なんかも手伝いました。その時にメンバーとは初めて会ったんです。その後も深圳でのライブにプライベートで遊びに行きましたね、5月の日本でのライブが初めての共演になる予定です」
🌐 ⭐︎
— 青い薔薇 (@aoibara_band) August 26, 2025
🇭🇰Live in Hong Kong 🇭🇰
2025.09.24 (WED)
Venue: The Aftermath
Time:19:30 Door, Show starts 20:00
Price:320HKD (ADV) | 400HKD (DOOR)
🎫Tickethttps://t.co/N0sbWJGGK3
Dear Hong Kong, we’re coming~!
好期待見到大家~🕊️🩵⭐︎ pic.twitter.com/1DM7cgQSLb
フォンフォン「普段からYouTubeで青い薔薇のライブ動画がレコメンドされるんです。独特というか、陰鬱で不気味な雰囲気もあって、自分的にはかなりツボです」
ジュリン(Strawberry Lust)「そう、僕のYouTubeでもレコメンドされます」
――青い薔薇のお2人はどのタイミングでStrawberry Lustの存在を知ったのでしょうか?
久内「ラオラちゃんの作ってくれたフライヤーで認識しました。ライブした時に香港で一緒にご飯を食べたんですけど、その時はラオラちゃんのビジュアルとかは知らなくて。 なんか可愛い赤髪の子が目の前に座ってて〈この子は誰なの?〉ってずっと思いながら過ごしていて。それで帰り際に香港のオーガナイザーの方が〈あの子がラオラちゃんだよ〉みたいなことを聞いて〈え、そうやったんや!〉って(笑)。 初めからかわいいな〜って印象でした」
ラオラ「ありがとうございます(笑)」
久内「バンドのビジュアルを見ていても、Strawberry Lustはちゃんと自分たちの世界観を確立できているなって思います。見せるものがわかっているバンドというか」
鈴木「青い薔薇の雰囲気に合ったフライヤーも素敵というか、私たちの雰囲気に共感してくれたような気がしたんですよね」
ラオラ「以前から青い薔薇は好きだったんです。特に歌詞に注目していました。死後の世界とか、別れとか、そういう少し切なくて陰のある感覚が自分の好みにすごく合っていたんですよね。そういう系統のものばかり好きになるんです。
フライヤーではバンド名にちなんで、青い薔薇のモチーフを装飾に使えるんじゃないかと考えました。全体の配色は黒と青で、バンドのMVにもあるような古い映画の雰囲気を出したかったんです」
久内「フライヤーを作るために歌詞まで熟知して世界観を考えていただいたのは率直に嬉しいです」
中国のZ世代に刺さったダークなサウンド
――青い薔薇のようなバンドが中国で受け入れられているのはなぜだと思いますか?
ラオラ「最初に開催された深圳でのライブがとても良かったからだと思います。近場にある香港のシューゲイザーのファンがたくさん深圳まで観に来ていて、彼らが〈女性2人がこんなにインパクトのある音を出しているなんて信じられない〉とリアクションしていたんです。アレンジがとても良くて、ライブの中毒性も高かったですね。それで香港のファンが戻ったあとに現地でも大きな反響があって、そこでのライブに繋がりました。
もう一つの大きな理由として、今の若い世代はエモーショナルでダークな音楽を好む傾向があると思います。これはZ世代のメンタリティとも関係しているかもしれません。今の中国の若者世代はダウナーな人が多くて、内側にある声を強く叫びたいという欲求がある。彼らはそうした感情を反映する音楽に共鳴しやすく、自分の感情を発散できると感じているんだと思います」
フォンフォン「えぇ、まさにその傾向はありますね」
――ルーさんにもお聞きしたいのですが、中国国内でも地域によって好まれがちなサウンドの差異はあるのでしょうか?
ルー「多少はありますね。例えばシューゲイザー/ドリームポップ系のバンドは北部よりも南部の方が演奏している人もリスナーも多いのではないかと。上海をはじめ南京や成都の周辺、それと南の深圳や広州あたりですね。北部だともう少しオールドスクールというか、パンクとかメタルが強いですね。それと四川はヒップホップが強いですね、ちょっとワイルドで個性的なんです」