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ルー・ジァーリン/盧盧盧

Strawberry Lustのキーワードはロマンチック、夢想的、多様性

――なるほど。お互いにシーンの中での差異化を考えている上で、サウンドとビジュアルを貫くキーワードのようなものは設けているのでしょうか?

フォンフォン「僕らのキーワードは〈ロマンチック〉です。ロマンチックといってもいろいろあって、甘いロマンや少し孤独なロマンなども含んでいます」

ラオラ「それと〈夢想的〉と〈多様性〉ですね。感情の多様性であり、生活の中にある多様性についても考えています」

ジュリン「ドラマーとしては様々な要素を組み合わせつつ、インダストリアルなサウンドを心がけています。打楽器として多様な響きを組み込むように意識していますね」

久内「いやぁ、感心してます(笑)。〈私にはそんなキーワードを出せるのかな?〉っていうのが率直な感想というか。ただスイートなロマンチックとか、孤独な中でのロマンティックとかは共感します」

 

音楽は国境を越えて伝わる

――最後に、今後の活動指針についても伺いたいです。容易に日中のバンドが実際に行き来して活動を行うことが厳しくなってしまった中で、どのようなビジョンを抱いているのでしょうか?

フォンフォン「正直に言うと、今のバンドの成長は自分の想像よりもずっと早くて、かなり信じられない気持ちなんです。元々バンドを結成したときは趣味というか、仕事以外の時間を埋めるためのものに過ぎなかったんです。でも、今のバンドの展開が順調なのを見ていると、自分が今持っているエネルギーを仲間と一緒に表現していきたいと考えるようになりました。日本での公演も本当にとても夢のような出来事ですし、全力で臨みたいです」

ラオラ「まさにそうです。ニッチなジャンルの中で活動していただけなのに多くの反響をもらうようになって驚いています。私たちは市場に受け入れられるかどうかを全く考えず、純粋に個人の美意識を持ち寄って音楽を作っているんです。今のように多くのリスナーに聴いてもらえると、彼らを失望させたくないということも考えるようになりました。なので、今後はよりプロフェッショナルな形を目指していきたいと思っています。そういう意味で日本での活動は本当に信じられません。タワーレコードにCDが置いてあるなんて夢のようというか」

久内「私は中国のファンの子に会いたいです。〈Miss you〉みたいなメッセージをくれるんですよ。音楽の価値観を分かち合える場こそがライブだと思うので、本当は行きたいですね。ただ、今できることは音源を作って出すことだと思うので何か作品をリリースする方向で考えています」

ラオラ「そういう意味で、5月のライブは本当に素晴らしい機会なんじゃないかと。もっと多くのバンドと国際的な交流をしたいですし、音楽は国境を越えて伝わるものだと思うので、より多くの繋がりを作っていきたいです」

久内「実質2マンライブみたいな感じになるって聞いてたんですよ(笑)。お互いの世界観をライブで伝えて見せ合える日になるんじゃないかと」

※編集部注 ライブを行うのはStrawberry Lustと青い薔薇の2組。さらに毎日ユニークとghost girl in my bedもスペシャルゲストとして出演する

鈴木「うん、学びのある日にね」

 


LIVE INFORMATION
Haunted by Memories

2026年5月5日(火・祝)東京・新代田 FEVER
開場/開演:11:00/11:30
Live:Strawberry Lust(CN)/青い薔薇
Special Guest:毎日ユニーク/ghost girl in my bed
DJ:盧盧盧(Forsaken Autumn/Luuv Label)
予約/当日:3,000円/3,500円
22歳以下:1,500円
チケット:イープラス https://eplus.jp/sf/detail/4484580001-P0030001

 


PROFILE: Strawberry Lust

2022年に中国・広州で結成された5人組シューゲイズ~ドリームポップバンドStrawberry Lustは、ゴシックファッションのアイコンとして中国で名を馳せたボーカルのLaora Gein、メインコンポーザーのギターFungfungを中心に、甘く滑らかでありながら不安を搔き立てる悲しみを帯びたボーカルに浮遊感があり陶酔感に満ちたサウンドを加えるバンド。Laoraの音楽的バックボーンであるシューゲイズはもちろん、ブラックメタル、K-POP、ハイパーポップなど様々な音楽スタイルの美学から影響を受けている。2025年には初の海外公演をタイで実施し、今回は初の日本公演開催を迎える。

PROFILE: 青い薔薇

大阪を拠点に活動するインディーロックバンド。現在はキュウナイアヤカ(ボーカル/ギター)、鈴木智賀(ベース)にサポートを含めた4人編成で活動している。轟音と静寂、その狭間に生まれる感情の揺らぎを音像として描き幾重にも重なる歪んだギターと儚く浮かび上がる歌声。その対比が聴く者の感覚に静かに触れていく。国内のみならずアジア圏でも支持を広げ、特に中国では高い認知と人気を獲得。言葉を越えて伝わる音の密度と空気感が、多くのリスナーの心を揺さぶる。楽曲は圧倒的な音圧を持ちながらも感情を押し付けない。聴き手がそれぞれの記憶や感情を重ねられる〈余白〉を大切にしている。ライブでは、身体を包み込む轟音と一瞬の静寂が交差し、深い没入感を生み出している。

PROFILE: 毎日ユニーク

〈やりたければ、やればいいじゃん! とにかくやってみればいいじゃん!〉そんな勢いと軽さで、真面目にがっつりふざけるコンテンツを連発。わざわざユニークにならなくても、毎日はもう充分ユニーク。だからこそ笑っちゃおう、楽しんじゃおうをコンセプトに活動再開! Coccoは、3DCGクリエイターになるために机の上で3年修行、いまや、毎日ユニークのYouTubeオープニングCGやMVなど担当するハイスペスキルの映像屋さん! Hamutakoは美大出身のスーパーおしゃれラグ職人。絨毯アートのプロになるため山で修行、現在は絨毯アートで独自の世界を築き、毎日ユニークのロゴやグラフィック、グッズのデザインも手掛けている。活動開始当時からの固定ファンも多く、ポップアップイベントを開催すれば、毎日ユニークに笑顔と元気をもらいにそれぞれユニークなファッションのファンが会場に訪れる。

PROFILE: ghost girl in my bed

(左から)Yui(ベース)、Kenshin(ギター/ボーカル)、Jo(ギター/ボーカル)、Satsuki(ドラムス)

2026年結成、東京を拠点に活動。 インターネット上でをギター/ボーカルのKenshinとJoが出会ってバンドを始め、Kenshinの学校内の友人だったベースのYui、ドラムスのSatsukiが加わった。海外のシューゲイズ、エモ、ニューメタルなどを手がかりにそれぞれの感覚を持ち寄りながら楽曲を制作している。1stシングル“femme”はリリースから1週間で国内外のメディアに取り上げられ、ラヴズライズクラッシングの元ギタリストでありシューゲイズシーンのレジェンド、スコット・コルテスからも言葉が贈られるなど反響を得た。現行USシーンのシューゲイズサウンドをベースにウィスプからの影響も大きい。従来の日本のシューゲイズとは距離を取りつつ轟音とヘビーさを軸にしたサウンドを鳴らしている。

PROFILE: 盧盧盧

Luuv Label CEO。上海のドリームポップバンドForsaken Autumnの作曲作詞、ギター&シンセサイザーを担当。これまでに洋楽・邦楽問わず多様なジャンルに触れ、独自の音楽センスを培ってきた。ハウス、ミニマル、日系エレクトロニックミュージックなどを愛し、様々な音楽要素を融合させ、フロアでシェアすることを目指すチルアウトDJ。