アトランティック時代のブラクストンズには懐妊で不参加だったトレイシーがソロ・デビュー。7サンズ・オブ・ソウルのメンバーらワシントンDCの気鋭が手掛けた楽曲はボトムに安定感のあるミディアム~スロウが中心で、ラヒーム・デヴォーンとのデュエットも含め、姉トニ譲りの愁いを帯びた艶やかな声で真っ直ぐに歌っていく。先行曲“Last Call”など、衒いや迷いとは無縁な直球のR&B集だ。