鍵盤の上で指が軽やかに舞い踊り、優雅ながらどこか親しみを感じさせる音色をリズミカルに生み出していく。これまでショーロ黎明期の作曲家たちの楽曲を鮮やかに現代へ甦らせ高い評価を得てきたブラジルのピアニスト、エルクレス・ゴメスが2025年にドイツで行った全編自作曲によるピアノ独奏コンサートを収録した本作。ショーロをはじめとするブラジルの伝統音楽を、クラシックの技法やジャズの即興性を用いながら洗練化させた彼の音楽は、エレガントなものから爽やかなロマンチシズムや哀愁に満ちたもの、民衆性と洗練が同居した舞曲など、いずれも音楽の幸福な喜びに満ち溢れている。
エルクレス・ゴメス(Hercules Gomes)『Bremen Solo』ショーロなどブラジル伝統音楽を洗練させたピアノ独奏コンサートを収録