キャプチャード・トラックスに所属するNYの3人組、EZTVが本日7月15日にファースト・アルバム『Calling Out』をリリース。発売を記念して、先行公開されていたアルバム収録曲をここで一挙紹介しよう。
NYのキャプチャード・トラックスといえば、マック・デマルコやワイルド・ナッシングなど、フレッシュな逸材を世に送り出す〈Younger Than Yesterday〉なインディー・ロックの人気レーベルであり、新譜/リイシューの両方でオブスキュアなギター・ポップを紹介し続けている。そんな名門が今回目をつけたEZTVは、海外メディアから〈バーズの再来〉として注目を集めているという。実際に結成当初、遊びでティーンエイジ・ファンクラブ(以下TFC)の曲を演奏していたそうで、確かにそのタイトなアンサンブルと郷愁を誘うメロディーは、良質なギター・ポップの系譜にあると言えるだろう。個人的にも、TFCの名作『Bandwagonesque』(91年)やリアル・エステイトの『Atlas』の隣に置いてみたくなる一枚だ。
そして本作のライナーノーツを手掛けているのは、森は生きているの岡田拓郎。そういえば、「最近はすっかりバーズにハマっている」みたいなことを以前語ってくれたこともあったが、彼がEZTVをどのように受け止めたのか。その文章もぜひ手に取って確かめたいところだ。
Mac DeMarcoやReal Estateといった同時代のインディ・ロックを思わせるだけでなく、ミニマムなアンサンブルの中から、初期のThe Byrdsにも通じるフォーキーな味わい、そして普遍的キャッチーさも見せるデビューアルバム!――岡田拓郎(森は生きている)
また、同じくキャプチャード・トラックスからファースト・アルバムを今年発表したバルセロナ出身の10代バンド、モーンも収録曲“Gertrudis, Get Through This!”のMVを公開している(レビューはこちら)。