ガールズ・バンドに多様性の時代がやってきた!

 〈次はガールズ・バンドがくる!〉みたいな先読みは評論家の皆さんに任せておくとして、ここ数年の流れもうまく取り込んである種のアイドル性を否定しないガールズ・バンドが増えてきているのは、LoVendoЯを見るまでもなくあきらかでしょう。その流れを先導してきたのが、いまやトップ・バンドとなったSCANDAL。なお、『不器用』で4曲のアレンジを手掛ける宮永治郎は、SCANDALや古くはZONEの作品に関わり、たんこぶちんの楽器指導も行っているギタリストです。

SCANDALの2014年のシングル“Departure”

 一方、LoVendoЯと対バン経験もあるなかでは、CyntiaやFLiPにも注目。CyntiaはAldiousのような嬢メタル系と重ねられますが、ヴォーカルのSAKIはアイドル界隈では知られた人でもあります。読者モデルが結成して人気を博しているSilent Sirenも含め……出自に囚われすぎて音に耳が行かなくなるのもナンセンスってことですね!

Silent Sirenの2014年作『31Wonderland』収録曲“ぐるぐるワンダーランド”

 

▼関連作品

左から、SCANDALの2014年のシングル“Departure”(エピック)、たんこぶちんの2014年作『TANCOBUCHIN』(YAMAHA)、Cyntiaの2014年作『Limit Break』(ビクター)、FLiPの2013年作『LOVE TOXiCiTY』(DefSTAR)、Silent Sirenの2014年作『31Wonderland』(DREAMUSIC)
※ジャケットをクリックするとTOWER RECORDS ONLINEにジャンプ