JappersやPAELLASなどのリリースで知られる福岡のインディー・レーベル、Dead Funny。11～12月に気になるリリース作品がに続くので、ここで紹介したい。
まずは11月18日にリリースされる名古屋のオルタナティヴ・ロック・バンド、Apple Lightのニュー・アルバム『Are you happy now?』。同作の冒頭を飾る“シロクトケテク”の音源がSoundcloudで公開されている。
2004年から活動するApple Lightは、男女ヴォーカルを擁する4人組。これまでにアルバムを2作発表している。前作『new morning』のリリース後にベーシストの交代があり、『Are you happy now?』をレコーディング中の今年4月にはドラマーの追立祐也が急逝。新アルバムは現編成で作り上げた最初で最後の作品となった。
繊細さを感じさせる男性ヴォーカルと透明感を持った女性ヴォーカルの重なり、2本のギターが作り上げるノイズとメランコリアーー“シロクトケテク”には90年代オルタナティヴ・ロック特有のざらついた疾走感とムーディーな青さが美しく混ざり合っている。個人的には、福岡が生んだ伝説のギター・バンド、FIELDを思い出したり。
そして、12月23日にリリースされるのが、福岡を拠点に活動する男女混合4人組、HEARSAYSの7インチ・シングル『Middle Of Moving』。A面に収録される“Talking Across The Room”が公開中だ。
同曲は泣きのギター・フレーズと軽快な8ビートで突き進むギター・ポップで、寄り添うことなく、それぞれが凛と立っている男女ヴォーカルが実に心地良い。
Apple LightのアルバムとHEARSAYSの7インチ。どちらもインディー・ポップ・ファンならきつく胸を締めつけられるであろう作品だ。マスト!
