〈水〉をテーマにセレクトしたグリモーらしい独創的なコンセプト! 6年振りのソロ・アルバムは、グリモーが弾く〈水〉をテーマにした作品と、それらを繋ぐニティン・ソーニーの創作によるアンビエントな音響。〈水〉の柔らかな揺らぎ、神秘的であり掴もうとしても掴むことのできない儚さを強く感じさせるベリオに武満徹。激しく戯れるラヴェルの“水の戯れ”。輝かしい音色がほとばしる。そしてドビュッシーやリストに影響を与えたとされる、リストの“エステ荘の噴水”は内声をはっきりと強調させ、細かなパッセージを一音一音クリアに聴かせることで、音楽へのダイナミズムが生まれています。