煌びやかでディスコティークな“ゴーストシップラブストーリー”や、ムード歌謡を想起するコーラス&歌詞を乗せて2ビートでぶっ飛んでいく“B-B-B-Bourbon”、アンニュイな“布団に捧ぐセレナーデ”など、絶妙なさじ加減でいなたさを醸しつつ、多様なサウンドにまとめ上げるアレンジ力は相変わらず秀逸。〈スペース歌謡ロック〉を掲げる彼らだが、この初フル作は、昭和歌謡風の艶っぽいフレーズや節回しが特に印象的だ。