テック・ナインらと57番街ローグ・ドッグ・ヴィランズを組んで90年代から活動し、引退を経てソロで復帰してきた中西部のOG。自主ミックステープを挿んでの3作目ではデブい声の落ち着きがさらに味わいを深くし、メロウGな意匠の心地良い“Quasars”、ソウル讃歌の“Soul Muzik”など、端々でネイト・ドッグを連想させる歌い口がいい感じだ。久々に悪漢たちが顔を揃えた“Intoxicated”にも注目しておきたい佳作。