ドラマーとしての圧倒的な存在感のみならず、現代ジャズの流れの中に、フォークカントリー的な、いわゆるアメリカーナな要素を大々的に持ち込んだ功労者とも言えるブライアン・ブレイド。ライフワークでもある自身のフェローシップ・バンドによるブルーノート復帰作、6年ぶりの通算4作目。98年のブルーノートからのデビュー作以来、ほぼ不動のラインナップで活動し続ける彼らならではの重厚なアンサンブルは流石に聴き応えあり。アルバム前半では短編のインタールードを挟みながら、アルバム後半に向けてゆっくりゆっくりと昇り詰めていく構成ということもあり、じっくり味わいたい一枚。