家電の変遷は文化水準の変遷。常に僕等の生活と共に在り続け、僕等の生活を支え続け、僕等の生活を進歩させてきた。家電の歴史は僕等の歴史と言い換えられよう。日本全体が熱かった70年代、その時代のアイコンであるメイド・イン・ジャパン家電の“カタログ”が装い新たに文庫となって復刊。希代の家電蒐集家、松崎順一の解説で蘇る、70年代アナログ家電が総勢550点の見本市。レトロな空気感が匂い立つ麗しいフォームのデザイン。カタログレイアウトや独特なキャッチコピーは時代を色濃く反映している。大衆消費の幕が開けたあの時代の熱気が直に伝わる、サブカルチャーの極致ともいうべき逸品である。