インターネットのない時代、海外のポップスを好んだリスナーはどのように音楽と出会ってきたのか。ラジオの洋楽番組に深く関わったディレクターや放送作家、DJなどが当時の思い出や夢を振り返った本書は、その記憶のドキュメントだ。証言したのは、湯川れい子、亀渕昭信、朝妻一郎、渋谷陽一、仲井戸麗市、佐野元春ら18名。1945年の終戦前後から80年代までが舞台の、かつてラジオで洋楽を受け取り、やがてラジオで洋楽を届けるようになった一人一人のストーリーとして読むこともできる。〈君の知らない メロディー〉がそれまで見ていた世界を変える体験の尊さは、いつの時代も変わらない。