今やその名を目にする機会も多くなったとは言え謎多き才女クロ・ペルガグ。ということで今回の初国内盤リリースは嬉しい限りだ。一瞬インパクトに欠けるように思うかもしれないがそれは開始数十秒の話。何が起こるかわからない不思議な魅力にいつの間にか引きこまれ最後まで聴かずにはいられない。クラシック的要素がかなり増したように思うが、古楽であろうか、トラッドであろうか。プログレ、シャンソン映画音楽等など聴くほどに様々な音楽たちが顔を出し、綺麗なもの甘いものいい香りなもの怖いもの醜いもの、そんな全ての美しいものが漂って渦巻いて音をたて輝きを発している。