クラブ・ヌーヴォーの首謀者として知られる西海岸の重鎮が2枚目のソロ作を発表。冒頭の先行曲“Good Kinda Lovin”が70sノーザン・ソウル調のモダンなミディアムで意表を突かれるが、基調となるのはサックスが色っぽく揺らめくスムースジャズ・マナーのアーバン・ソウルで、穏やかに円熟した声で夜の海に溶けていくようなムードに最後まで酔わされる。彼のキャリアを映し出すような“The One”のファンクネスも好感だ。