最近では、クラウドファンディングによって12時間43分の超大作『アウト・ワン』が日本語字幕付きで上映されたことでも話題となった、ヌーヴェルヴァーグの巨匠ジャック・リヴェットの長編処女作が遂ににソフト化! 驚くべきは、リヴェットは最初からリヴェットだったという他ない〈処女作にその後の監督作品のすべてがある〉という典型的な作品で、つまりは〈呪われた映画作家〉たるリヴェット的要素(演劇と陰謀、迂回と反復、そしてパリ)が華麗なまでに詰め込まれている怪作。ゴダールやジャック・ドゥミらのカメオ出演も楽しい。