ジャズやプログレ、その他さまざまな要素を放り込み、ロックで煮詰めたようなカテゴライズ困難な音楽を奏でる京都の個性派集団。これは4年ぶりの4作目だ。朴訥ながら辛みのあるヴォーカルと不規則な変拍子のリズム、そこに気怠そうなトランペットが絡まって生まれる響きはやはり奇天烈で、随所でハッとさせられる。徳澤青弦のチェロをフィーチャーした“ある日気がつくよ”に浮かぶ不思議な明るさがやけに印象に残る。