オランダに住むキャリア10年ほどのロック・バンドが発表した5作目。中心人物のスヴェン・フィジーによるハモンド・オルガンと黒人シンガーの熱っぽい歌を核に、ソウルやブルースの要素を濃密かつハードに打ち出していて、その音は時に初期のディープ・パープルを思わせたりもする。が、メンバーの佇まい自体は非常にスタイリッシュで、ヴィンテージ・トラブルやへヴィーらの流れから日本でも注目を集めてほしいものだ。