ニュー・チャプター系が台頭するジャズ・シーンにあって、ハード・フュージョンと呼ばれるサウンドを堅持し、その看板に嘘偽りなし!と保証できるのは、現在このサイモン・フィリップスのアルバムぐらいかも知れない。本作ではギターに大御所グレッグ・ハウを、さらにサンダーキャットやロナルド・ブルーナーJr.、KNOWERなどと幅広い親交を持つLAの若手有望株デニス・ハムが参加。テクニカルでありながらもしっかりと歌い上げるギターやソロや空間演出に優れたキーボード。ベースは全体に真ん中に位置し安定とグルーヴを、そしてドラムが全体のコンダクターとして機能しつつ楽曲に彩と緊張感を与えている。
サイモン・フィリップス(Simon Phillips)『Protocol IV』グレッグ・ハウと若手有望株を迎えハードフュージョンのサウンドを堅持!
ジャンル
ジャズ