ブラジルの名匠デオダートが参加したアルバム『ラ・パシオン』が昨年国内盤化され話題となり、今年5月には来日公演も実現した、スペインを代表する歌姫。本作は、1982年のアルバム・デビューより、彼女の長いキャリアのなかから代表曲を収録したベスト・アルバム。ラテン・アメリカの名曲やボレロ、オリジナル曲までを、甘さと力強さを併せ持つ気品のある歌声でエモーショナルに歌い上げる。乳癌の手術を乗り越え、本作のために新たに録音した楽曲“人生よありがとう”の歌唱は、深く、心に訴えかけ、生きる希望や活力を与えてくれる。この言葉の重みを噛み締めつつ聴いて欲しい。