コラム

フラテリス『In Your Own Sweet Time』 活動休止やメジャーからの離脱を経て、勢いを取り戻した3人の新たな挑戦とは?

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現在の境地へと至ったフラテリスの旅の記録

THE FRATELLIS Costello Music Drop The Gun/Universal(2006)

ニューウェイヴィーな電気ロックが主流だった時代にシンセなしのガレージ・ロックで勝負し、全世界で200万枚の大ヒットとなった初作。心躍るキャッチーな楽曲だらけで、表題通りエルヴィス・コステロへの憧れが随所に表れている点も微笑ましい。

 

THE FRATELLIS Here We Stand Island(2008)

ギターとヴォーカル・パートがすっきりクリアに。パブで陽気に騒いでいるような前作の雰囲気を保ちつつ、よりメロディーの強度を高めて成長した姿をアピールしている。セルフ・プロデュースによって自分たちの演りたい音がキチンと整理された、という印象。

 

THE FRATELLIS We Need Medicine BMG Rights(2013)

解散まで匂わせた無期限の活動休止を経てカムバック。古き良きロックンロールやブルースを自己流で掘り下げ、サックスを導入した“Helloween Blues”などで過去2作に希薄だった黒さが表出。ノリの良いアップを並べて、懐疑的な巷の声をはねのけた痛快作だ。

 

THE FRATELLIS Eyes Wide, Tongue Tied Cooking Vinyl(2015)

初作ぶりにトニー・ホッファーと組んだことでも話題を呼んだ4作目。十八番の陽気なロックンロールもあるけれど、カントリーやソウル風など曲調に幅を持たせている。総じて内省的なムードが漂い、ある種の風格のようなものも備わりはじめた一枚。

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