BB・キングやニルヴァーナを聴きながらギターを手に取り、J・ディラに感化されてMPCを叩きはじめた、というロンドンの21歳による初のフル・アルバム。インディー界隈好みなムードもありつつ、主役となるのは肉感的で粘りのあるファンクネスだ。例えるならダークサイドに堕ちる寸前のファレル、といった感触のトラック“A.T.W(Against The Wall)”然り、〈近未来ファンク〉なる惹句が確かに似合う曲が揃っている。