ボサノヴァ誕生60周年の本年、美人アルト・サックス奏者纐纈歩美が初のボサノヴァ・アルバムにチャレンジ。しかもプロデュースとアレンジは小野リサ(自身以外のアルバム・プロデュースは初)。それだけで誰もが聴きたくなるアルバムといえるが、楽曲も全10曲ブラジリアン・ナンバーが中心。1曲目、ジャヴァンの《カピン》のイントロでの小野リサのスキャット、続いて纐纈歩美のアルトが軽快なテーマを吹き始め、本作のボッサの魔法にどんどん引き込まれてゆく。《サマー・サンバ》では小野リサのボッサ・ギタ-の上を纐纈のクールなアルトがなんとも心地よく、ずーっとこのままでいたい、なんて思う。