こんな名前だがポエトリー・リーディングの活動歴は14年になる女流詩人の初アルバムは、Paranelこと藤本九六介がプロデュースを担当。まるで世界の果てから届けられたかの如き侘しい音像を背景に、乾いた現実と妄想を散りばめた呟きが、無感動を装うかのように淡々と重ねられていく。だが、そこに滲むのはどうしようもない息苦しさや切迫感だ。生前に親交のあった不可思議/wonderboyとのセッション曲“「タイム」”も収録。