本国UKで〈クラッシュの再来〉と称されるロンドン出身の4人組、スマイリー&ジ・アンダークラス。彼らが2017年に発表したファースト・アルバム『Rebels Out There』が、この度ボーナス・トラック4曲を追加収録した日本盤としてリリースされた。
本作は、元クラッシュのミック・ジョーンズが所有するスタジオ、さらに〈UK Steppers〉という言葉を産み出した英国レゲエ・シーンのプロデューサー、ニック・マナッサをミックス&録音に迎え、彼のもとでも制作。パンクの持つ尖った攻撃性と政治的なアティテュード、レゲエのステッピーなリズムとダブ処理を融合し、古くはクラッシュ~ドン・レッツ、2000年代ではオーディナリー・ボーイズやデッド・60sらを彷彿とさせる〈レゲエ×パンク〉な音を鳴らしている。以下にアルバム収録曲のミュージック・ビデオを貼ったので、まずは観てみてほしい。
また、同作のリリースを記念して、日本盤のリリース元であるTimelessの主宰にして、この国におけるバンドの第一発見者でもあるFarahから熱いメッセージが届いた。以下。
レゲエやパンクの専門家ではないが、音源を聴いて素直にかっこいいと思った!
それが最初の感想だ。
友人の紹介でスマイリー&ジ・アンダークラスのドラマーJay Hiranoと知り合った。
Jay Hiranoから、バンドの日本ツアーを相談され、レゲエやパンクの専門家ではないが、音源を聴いて素直にかっこいいと思った! 何度もやり取りを重ね細部を確認し、最終的に日本ツアーをコーディネートすることを決心した。
そして、2018年4月に、スマイリー&ジ・アンダークラスの日本ツアーが実現した。
ツアーを通して、彼らのバンドの体温を直に感じることができた。年齢もバックボーンもバラバラな彼らだが、お互いを支えようとする思いは、自分がこれまで関わったバンドからは感じた事のないものだった。軽い喧嘩や言い合いはあるが、それを引きずる事はない。お互いに主張すべき事をしっかり言い合う、とてもシンプルに。経験がある人ならわかると思うが、“バンドメンバーで向き合う”のはとても難しい。
スマイリー&ジ・アンダークラスは、“バンドメンバーで向き合う”。そして、繋がりの強さが音に出る。
そんな彼らがファースト・アルバム『Rebels Out There』を10月17日にリリースする。今の時代、スマイリー&ジ・アンダークラスだからこそ歌える、時代を反映する歌詞、サウンド。パンクとレゲエの、精神、アティテュードの完璧な融合。2本のギターにベースとドラムという最もベーシックなバンド構成にも関わらず、なぜか新しさを感じさせられる音楽。スマイリー&ジ・アンダークラスの今と未来が詰まった作品だ。
なお、Mikikiでは彼らとアルバムの魅力に迫ったコラム記事を現在準備中。近日の公開を予定しているので、こちらも楽しみに待っていてほしい!