〈再出発〉を意味するタイトル通り、自身の創作の源である〈社会や人生への疑問〉を鋭く見つめ直す6作目。幸せは数字に置き換えられないと説く“美しい鳥”、平穏という名の諦めに〈ノー〉と言う“ストローマン”、平和な人の心に潜む闇を暴露する“いいひと”、〈二人でいれば平凡な日などない〉と歌う“非凡の花束”など、〈今これを伝えたいんだ〉という気迫満点の楽曲揃い。30代半ばにして安定より挑戦を選ぶ姿勢は尊い。