大ヒットしたデビュー・アルバムから早10年。あえて自分たちの弱い部分をさらけ出したというこの新作は、従来の陽気なダンス・ポップとは一転、全体的にダークなシンセ・ビートが印象的な出来映えだ。スミスやジョイ・ディヴィジョンら地元マンチェスターの偉大な先輩から引き継いだDNAを端々で感じることができ、ケイティの憂いを帯びたヴォーカルも音の感じによく合っている。次の10年が楽しみになります。