〈EN TOKYO〉などのイヴェントを通じて東京のビート・シーンとも繋がり、matatabiとのスプリット作も発表しているトラックメイカーの初ソロ作。夜の街を彷徨うようになだらかに表情を変えていくサンプリングはかつてのファット・ジョンを思い出したりもするが、本作にも参加しているtajima halら界隈のアーティスト固有のざらついた感触と絶妙な揺らぎが現代の空気を伝えてくれる。理屈抜きにドープで快楽的な一枚。