2014年作『The Signal』で大胆なまでにエレクトロニック要素を導入し、新たな魅力を打ち出したカナダの才媛が、より自由に解放されたニュー・アルバムを完成。先鋭的なビートをクールに乗りこなしながらエレガントな薫りを振り撒いていく様子は前作と同様だが、今回はサウンドがグッとメロウになり、幻惑感を著しくアップさせているのが特徴と言えよう。随所で登場するフランス語のナンバーがやたらと妖艶。