ジャイルズ・ピーターソンらを虜にするこのジャズ歌手は、もともと自由な精神の持ち主だが、本作でさらに大跳躍。冒頭からエレクトロっぽい音を取り込んでいて興奮させられる。プログレッシヴな展開の曲あり、気怠いネオ・ソウルあり、ポエトリー・リーディング風ありといった感じで、始めから終わりまで刺激的。抑制の利いた歌にもゾクゾクしっぱなしだ。“B.T. Cotton”ではリオーネル・ルエケのギターをフィーチャー。傑作。

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