ヤングと歌手というとカーリン・クロッグとの『Where Flamingos Fly』が浮かぶが、シーリルとヤングの注目は選曲。独自の声質と歌い口が際立つ。お馴染みの②の優しく沁み込む感覚、スタンダードな④⑦での斬新な解釈はベテランファンにも印象的だ。ポール・サイモンの名曲 “Still Crazy After All These Years”は日本盤ボーナストラック。『Jacob Young & Urban Gardening』(OSR004)では同コンビで5曲を収録、シーリルの別の面が聴ける。ヤングに光をあてると、そこでは攻殻機動隊ファンに贈りたくなる、Rohey Taalah(vo)をフィーチャーした曲も収録され彼のコンテンポラリーな一面が聴ける。