2016年のリユニオン時にはトレンド感たっぷりのディスコ/ファンクを鳴らしていたバステッドですが、世界ツアーを経て自分たちのペースを取り戻したか、この新作ではギル・ノートンにプロデュースを委ね、得意のポップ・パンクで直球勝負! そう、モリモリに詰め込んだシンガロング・パートと、シンプル&パワフルなリフでカムバック青春です! もちろん過去の焼き直しには終始せず、溌剌としつつも妙にノスタルジックなところが本作の魅力。旧友マクフライのダギーと共作した“Nineties”、ほろりと泣かされるカントリー・タッチの友情讃歌など、歳を重ねても心はグリーン・デイやブリンク182に憧れていたヤンチャ坊主のまま(でいたい)……みたいな曲の数々に、熱いものがこみ上げてきます。