コーエン兄弟の映画「インサイド・ルーウィン・デイヴィス」を介してデイヴ・ヴァン・ロンクという男を再発見し、その映画を観た事をきっかけに(コーエン兄弟をインスパイアした本書)ヴァン・ロンクの回想録にまで遡って興味を持ってしまう人も、きっと(少しは?)いる事だろうと期待したい。ジャズ→ブルーズ→フォーク→フォーク・ロック。その全てのシーンの終焉と興隆、そして隆盛(ブーム)を現場で当事者(音楽家)として深く関わりながらも、その全ての時流に乗る事がなかったこの風変りなアナーキスト的音楽家に漸く光があたる時が来た。CDも、どんどん再発されたらいいね。

【参考動画】映画「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」予告編