デビュー作がけっこう話題になったサンパウロの若きシンガー2作目。7年振りとかなりインターバル空きましたが待った甲斐あったと言える極上内容。本人が公言するミルトン・ナシメントやアルチュール・ヴェロカイの影響も感じさせますが曲によってジョアン・ジルベルトやカエターノ、イヴァン・リンスと様々。ミナス系からボッサ、ジャズ・サンバ、MPBとあらゆるタイプの楽曲をその曲の雰囲気にベストマッチな歌いっぷりで聴かせてくれます。前作も手掛けたステファノ・ティローネの生音を活かした明瞭で洗練された音作りも相まって〈ブラジル音楽通も唸る究極のラウンジ作〉と言われても納得の1枚。