カルロス・ニーニョ~カマシ・ワシントンというLAの濃密過ぎる人脈の中でも異彩を放つマルチインストゥルメンタリスト、ソロ3作目。カルロスのプロデュースによるファーストは風通しの良いスピリチュアルジャズを展開していたが、前作から作風をグッと変え、エチオファンクを取り入れるなど度肝を抜いた。今作ではその路線を更に拡張させ、砂漠のブルースやシャアビなど北アフリカ的要素が散りばめられ更に濃厚に。ストーンズスロウの新星スーダン・アーカイヴスなどゲスト陣も濃厚。日本限定のボートラではカマシを迎えタイのモーラムとスピリチュアルジャズを融合させるという飛ばしっぷりで最高。

 


カマシ・ワシントンをフィーチャーした2016年のシングル“Wejene Aola”の強烈なエチオ・ファンクっぷりが記憶に新しいデクスター・ストーリーの4年ぶり3作目は前作同様カルロス・ニーニョが共同プロデュース。“Gold”でスーダン・アーカイヴスを客演に迎えたほか、エチオピアの歌手やプロデューサーを大胆に起用して作り出した、サイケデリックな世界観と中毒性溢れるビートはクセになります。