マシューデヴィッドやラスG、シュローモらLAシーンの現在を象徴するアーティストの作品をチェック!
【特集:遠心力と求心力がフュージョンするLAの現在】 Pt.4
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- 2015.05.28

MATTHEWDAVID In My World Brainfeeder/BEAT(2014)
リーヴィングを運営しつつLAエクスペリメントを進めてきたクリエイターの最近作。ブラコン的なネタ使いもあり、人肌の温もりで陶酔させるメロディック・サイケデリアは当人的には表現の極北かも。D/P/Iとも共作。

RAS G Down To Earth Vol. 2 Leaving/Stones Throw(2014)
初期ブレインフィーダーの一角として日本でも人気のビート魔術師ですが、代表作の続編はリーヴィングから。コルトレーン発ディラ経由なアフロ・スピリチュアル・サウンドがスペイシーな音像によってドープに体現。

TEEBS E s t a r a Brainfeeder/BEAT(2014)
ついに代表作が出来上がった!という感じ。最近だとジャガ・ジャジストやオーブのリミックスも担当していましたが、そんな履歴書をシュレッダーにかけて音世界に撒き散らしたような、風に舞う美麗さの断片が幻想的。

今回カマシのリーダー作に参加した彼は、カルロス・ニーニョやサー・ラーらとの絡みを通じ、2000年代半ばには〈LAの声〉的な認知も得ていたヴォーカリスト。70年代からのスピリチュアル気質は本作にも覗けます。

SHLOHMO Dark Red True Panther/HOSTESS(2015)
昨年はバンクスのプロデュースも手掛けていた鬼才が、レーベル移籍を経て久々にリリースしたニュー・アルバム。延々と暗い淵を覗き込むような手探りズムが続いた先に待つ終曲“Beams”の多幸感が開放的で泣ける。

ジェット・エイジ・オブ・トゥモローの一員でもある若き才能が放ったメランコリックな力作。眩しく溶けたドラッギーなビートとユルい語り口には往年のLAらしさ、ストーンズ・スロウらしさも感じられるはず。

ライフ・フォース・トリオやビルド・アン・アークで活躍した才人のリーダー作です。ドゥワイト・トリブルやマーク・ド・クライヴロウらを交え、ブリージンな意味でのクロスオーヴァーLA感をメロウに表出した傑作!

D/P/I MN.Roy/Rico Leaving/melting bot(2014)
ジェネシス・ハル名義の快盤も記憶に新しいけど、このページ的には本作を紹介。リーヴィングから出したカセットEPと配信作をセットにした日本企画盤で、抽象的な密度の濃さが強力なサウンド・コラージュ作です。