WANIMAのセカンド・アルバム『COMINATCHA!!』のリリースを記念して、タワーレコードではフリーマガジン〈TOWER PLUS+〉の臨時増刊号〈別冊TOWER PLUS+〉を発行! ここではその中面に掲載されたインタヴューを掲載いたします。別冊TOWER PLUS+は、タワーレコード全店にて10月23日(水)開店時より配布中です!
※タワーレコードオンラインは除きます。※別冊TOWER PLUS+は無くなり次第終了となります。※天候や交通事情により配布が遅れる場合がございます。

WANIMA COMINATCHA!! unBORDE(2019)

WANIMAのセカンド・アルバム『COMINATCHA!!』が完成した。シングルとしてリリースしてきた“アゲイン”や“夏のどこかへ”に加え、関ジャニ∞に提供した“ここに”のセルフ・カヴァー、そして彼らの原点にある思いを歌ったバラード“りんどう”など、新しい挑戦も刻まれた1枚だ。今作に込めた思いを3人に聞いた。

――『COMINATCHA!!』、どんなアルバムになったと思いますか?

KENTA(ベース/ヴォーカル)「〈たくさんの人に届けたい〉というスタンスや思いは『Everybody!!』のときと変わっていないんですけど、今回は〈WANIMA、こんなところもあるんや?〉みたいな……改めて自分たちが好きなこと、アルバムだからできることをやりました」

FUJI(ドラムス)「『Everybody!!』が自分たちのなかでも気持ちのこもった1枚だったので、それを更新して、超えていかなければいけないと思っていました。聴いてくれる方にも〈WANIMA、次に進んでいっとるな〉っていうのをちゃんと魅せたかったので」

KO-SHIN(ギター)「ひとつの作品として出来上がったときに、ちょっと大きくなったWANIMAを提示できる作品になったなと思います!!」

――『Everybody!!』を出して以降活動してくるなかで、次のアルバムに向けてはどういうふうに考えて進んできたんですか?

KENTA「『Everybody!!』を出してからも、〈こういう曲創りたいな〉とか〈こうすればよかったな〉っていうのが結構あったんです。WANIMAの色とか意思とか、曲で伝えたいことがもっと色濃く伝わったらいいなと思って。自分たちのなかにはあったけど伝わりきってないことをもっと伝えたいと思った期間でもありました。やっぱり僕たちは、音楽でつながった人たちには音楽で僕たちの意思を伝えたいし、音楽で答え合わせしたいから。そのために自分にいろいろなことを課してきましたね」

――関ジャニ∞に楽曲を提供したり(本作収録の“ここに”)、ストリーミング配信を解禁したり、いまのWANIMAは、これまでやっていなかった形で音楽を届けることに積極的ですよね。

KENTA「葛藤はあるし、チームで何度も話し合いましたけど、いろんな聴き方があるなかでWANIMAをもっと届けたいという思いです。でも自分たちの意思はブレずに届くといいなっていう、その狭間でやってますね」

FUJI「今までの活動では出会えなかった人と出会えるきっかけになるのであれば、自分たちが一貫して言ってきた〈多くの人に届けたい〉っていうところにもつながってくるので。それを信じてやっていこうっていうのをチーム全体で決意しました」

――この『COMINATCHA!!』にはその決意がちゃんと刻まれていると思います。ゆったりした曲が多くて、より広いところに届けるんだという意志を感じたんですが。

KENTA「でも、創った僕たちとしては、ゆったりとした曲が多い気はしないんです。ビートでいうと速い曲もあるし。でもそのなかで“宝物”や“りんどう”みたいな、いままで表にはあんまり出してこなかったものが際立っているのでそう感じるのかなって思います」

――“りんどう”の存在感はすごく大きいですよね。曲調はもちろんですが、サウンド面でもストリングスを入れたり、歌詞もすごくストレートだし。

KENTA「僕ら3人とも熊本出身で、りんどうは熊本県の県花なんです。りんどうの花のことを調べていくうちに、りんどうは群れて咲かないってことや、花言葉が〈悲しんでいるあなたを愛す〉だってことを知って。ライヴに来てWANIMAを支えてくれてるみんなも僕らも、いろんな人たちが力を合わせて生きているなかでも結局〈ひとりひとりだな〉って思って、そこをりんどうの花に重ねていきました。〈そのままで強くなればいいな〉って、僕もそう思えたし、そうありたいなって思ったときに、この歌はできましたね」

――“宝物”もそうですけど、丁寧に言葉を紡いでいるなと思います。思いをもっとストレートに伝えたいという意志を感じました。

KENTA「メットライフドーム2デイズ等、やらせていただいて、そこがゴールじゃないと思ったし、もっとWANIMAを信頼してほしいと思ったし、色を濃ゆくしたいと思ったんですよね。支えてもらってるぶん支えてあげたいし。“夏のどこかへ”で〈間違わずに届きますように〉って歌ってるんですけど、自分たちが思ってることがもっとシンプルに伝わればいいなって思っています。。もっともっと聴いてくれた人に刺さる曲を作りたいし、WANIMAを知らずに終わってほしくないし。まだまだ音楽で届けたいですね」