紆余曲折を乗り越えてここからは上昇あるのみ! 怒涛の10周年イヤーに突入した11人から豪華なクリエイターたちとの縁を繋いだ最高のアルバムが届いたぜ!
激動の2024年をシングル『Sparkling Moon/グッドラック・マイフューチャー』で締め括り、11人で歩みはじめたGANG PARADE。年明け早々のアルバム告知から段階的に先行配信を重ね、4月からは〈GANG RISE TOUR〉で全国を回りつつ期待を積み上げてきました。そのツアーファイナルを経て届いたのが、上昇あるのみの現状を映したニュー・アルバム『GANG RISE』です。WANIMAや大森靖子らを迎えた刺激的な新曲群に加え、“Träumerei”(2023年)以降の代表曲も現体制での〈11SOUL ver.〉に再録され、2枚組の〈完全盤〉には全20曲を収録! メンバーも口を揃えて「自信作」と胸を張る大充実作について、今回は前置きナシで11人に話を訊きました!
人との縁で作れたアルバム
――まず今回の『GANG RISE』は、どういうテーマで作ってきたアルバムですか?
アイナスター「〈RISE〉ということで、上がっていく、上昇していくような、前向きなアルバムを作ろうというところから始まりました。今回はずっとお世話になっているTHEイナズマ戦隊さんをはじめ、いろんなアーティストの方たちに楽曲提供していただいていて、いまのギャンパレだからこそ築けてきた人とのご縁で作れたアルバムだと思います。メンバーの温度感的にも〈このアルバムめちゃめちゃ良いぞ!〉って思えてるし、まだライヴでやっていない曲もあるけど、遊び人(GANG PARADEファンの総称)に対しても〈ホントに楽しみにしててほしいな〉って心の底から言える作品になりました」
月ノウサギ「フル・アルバム自体が久しぶりなんですよね。半年ぐらいかけてずっと制作してきて、アルバムを1から作っていく感覚がやっぱり楽しかったし、曲をいただくたびに皆さんがギャンパレのことを思って作ってくださってるのが伝わってきたのも嬉しくて、〈じゃあ、これを私たちがどうやって届けようかな〉って考えるのも毎回ワクワクしていました」
――ツアーの過程で少しずつ曲を披露してきたのも今作のポイントですが、ファイナルで披露されたのが冒頭の“GANG RISE”です。こちらはWANIMAのケンタさんの提供曲で、演奏もWANIMAの皆さんというパワフルな曲ですね。
ユメノユア「提供していただけることを知った時はメンバー一同ビックリして、まずは〈私たちに書いてくれるんだ!〉っていう驚きと喜びがありました。デモを貰った時は、涙がほろりと溢れてくるぐらい感動したし、ケンタさんご自身の仮歌で届けてくださった音源が凄すぎて。WANIMAの曲そのままのテンションや思いがズバッと心に刺さって、〈この曲をこれからギャンパレで歌わせてもらえるんだ〉っていう気持ちで、レコーディングまでワクワクしながら準備してました」
――今回の参加陣は過去に対バンした方も多いですが、WANIMAとの接点は?
ユア「なくて。ただ、2019年に福岡の〈NUMBER SHOT〉でご挨拶するタイミングがあって、写真だけ撮ってもらったっていう(笑)」
ココ・パーティン・ココ「図々しくお願いしたよね」
ユア「レーベルの先輩でもあるので、温かく撮っていただきました(笑)。そういう記憶はあるんですけど、がっつりライヴやイベントなどでご一緒したことはなく」
――とはいえ、単純に楽曲とギャンパレの相性も凄くいい気がします。
ユア「曲のギャンパレへの解像度が凄く高くて、嬉しいなって思いました。正直、私たちのことはそこまで詳しく知らなかったと思うんですけど、曲を提供するにあたって、お忙しい合間を縫ってライヴに足を運んでくださったりして、グループの歴史とか、遊び人のみんなと作ってる遊び場の空気感を凄く理解しようとして、ギャンパレにたくさん愛を注いでくださって。そんなに愛を持って作っていただけたのがめちゃくちゃ嬉しいし、これから遊び人と一緒に大切に歌っていきたいです」
キャ・ノン「レコーディングもケンタさんがディレクションしてくださって、1人ずつに合う歌い方を見抜く力が凄いというか、〈こうやって歌うといいよ〉って的確に指示してくださって。それで歌うとさらに良くなるし、ブースの向こう側からご本人がお手本みたいに歌ってくれるのがもう本物すぎました(笑)。〈こんなふうに歌えるかな〉と思いつつも、それに近付けるように歌って。最初にいただいた仮歌がめちゃめちゃ完成されていて、逆に自分たちの声だとどうなるのか想像できなかったんですけど、完成した音源を聴いたら〈凄くGANG PARADEの曲だな〉って思いました。それはやっぱりギャンパレのことを思って書いてくださって、私たちも〈自分たちの曲にしよう〉ってがんばったからであって。これで戦えなかったらホントに自分たちのせいだなって思うくらい強い曲をいただいたので、ここから育てていきたいなって思います」
ユア「あと、MVにはエキストラで募集した遊び人のみんなに参加してもらっています。そういう作り方のMVっていままでなかったから、ぜひ観てほしいです」
――表題曲に相応しいですね。続いてもリード曲となる“無理無理きもい”です。
ナルハワールド「これは大森靖子さんが作曲してくださって、渡辺(淳之介:元WACK代表)さんに作詞していただいたんですけど、このアルバムでいちばん異質な曲になったなと思います。こういう曲をホントに歌ったことがなくて、レコーディング前に、みんなで練習中に〈どうやって歌う?〉みたいに話して」
ユイ・ガ・ドクソン「すり合わせようとしたよな(笑)」
ナルハ「ライヴでやるのもまだ想像できていないんですけど。この歌詞を渡辺さんが書いたっていうのもビックリしました(笑)」
――渡辺さんの作詞は “ENJOY OUR PARADE”以来2年ぶりです。
キャン・GP・マイカ「この2年で何があったのか……(笑)」
月ノ「「大森さんが曲を書いてくださってるから、そこに合わせたところもあると思うんですけど」
――大森さんの曲も初ですが、これは特にキーが高いですよね。
チャンベイビー「はい。レコーディングに挑む時にいちばん悩みました。〈どのタイプの声でいこう?〉みたいな感じで悩んで、レコーディング前にボイトレの先生に〈どうしよう、やばいです〉って超相談しました。でも、録るのは楽しかったですし、アルバムのなかでいちばん聴いています。大好きな曲です」
ドク「レコーディングが終わったときの、すべてを出し尽くした感覚が凄くて、それが印象深いです。大森さんが歌ってくださったデモを聴いても、大森さんだけのスタイルというか、音楽に命を懸けて向き合う姿勢が歌に表れている方なので、自分もそうやって意識して歌ってみたいなと思って挑んだんですよね。できてるかわからないですけど(笑)。余計なことを考えずに、もう衝動で歌いきるみたいな感覚でした。あと、マイカとハモリも録ったんですけど、大森さんにしか生み出せないハモリの法則みたいなのがあって、いつもギャンパレでやるハモリと違ってめちゃくちゃ特殊で難しかったです」
ツアーで育ってきた楽曲たち
――続いてはthe telephonesの石毛輝さんによるギラギラしたディスコ・パンク調の“Gang Gang Disco”。こちらはツアー中に披露されました。
ヤママチミキ「レコーディングも石毛さんがやってくださって、とにかく歌ってても楽しいし、マイカの振付けも凄く楽しい、ホントにディスコな感じの曲になりました。the telephonesさんと去年ツーマンをさせていただいた時にライヴを間近で観て、自分たちが作ったことないようなフロアの雰囲気だったので、ギャンパレのライヴでもそれをこの曲で作れたら、おもしろいものになるなって思います」
キラ・メイ「レコーディングではガヤ録りを一緒にさせていただいたんですけど、the telephonesメンバーの皆さんの〈Disco!!!〉がエネルギッシュで凄くて、〈これが本物か!〉ってなりました。でも、マイカの振りが付いてから私たちのテンションもそこに近付いた感じがしているので、ライヴであれを超える〈Disco!!!〉を出したいなと思います。振付けがホントに好きで、ミラーボールが出てきたり、ラップのところで人文字を作ったりするんですよ」
ココ「人文字で〈GANG〉〈PARADE〉を作っていて」
メイ「そういう遊び心が出ているので、その意味でもライヴで観てほしいです」
――ライヴ映えする曲ではRED in BLUEさん作の“アンビバレント”もツアーで披露済みで。こちらは勇ましいロックです。
月ノ「ライヴでめちゃくちゃ評判が良いです。RED in BLUEさんとは3月に新宿LOFTで対バンさせていただいて、実は楽曲提供していただくことは先に決まっていたんですけど、そこで私たちのライヴを観てくださって、それも踏まえて書いてくださった曲です。久しぶりにこういう〈THEかっこいい〉みたいなロック・サウンドの曲をいただいて、私たちも気合いが入ったし、マイカの振りもめっちゃかっこいいし、初披露した時の遊び人の反応が、もう凄かったんですよ。〈かっこいい〜!〉みたいな」
ナス「ツアーの新潟で初披露したんですけど、〈新曲です〉とか言わずに曲振りして始めたんですよ。そしたら、みんな〈お?〉〈何だ?〉みたいな反応で」
ユア「〈そんな曲あった?〉って」
月ノ「しかも、ややこしかったのが、前日ぐらいにTikTokで“Symphony”の配信が始まってたんですよ。だから、みんなそっちをやるって予想してたみたいで。そしたら、予想を裏切って“アンビバレント”披露したので」
ココ「〈え?〉みたいな感じから、曲をやったら覆っておもろかったね」
月ノ「そう、〈やべえ!〉って。そうやって興奮するぐらいかっこいい曲をいただけて、ホントに嬉しい限りです」
ナス「久しぶりにがっつりロックで前のめりに行く感じの曲だったので、レコーディングの時は、喉の調子もだけど、気持ちのコンディションもちゃんと整えていかないとって思った記憶があります。めっちゃ速くて、あっという間に終わっちゃうから、ライヴでもずっと息止めてるみたいな気持ちで、凄く集中力を使ってやっています」
――振りもスピーディーでかっこいいですよね。
マイカ「〈アンビバレント〉の意味を調べて、〈相反する感情が同時にあるよ〉みたいな感じだったので、二面性が目で見てわかるように意識して作りました。あと、バックにクラップ音みたいなのが入るんですけど、そういう動きもあえてこちらからは誘導しないし、振りコピ重視でも作ってなくて、観て楽しんでもらえるように〈見せるGANG PARADE〉っていうのを一貫したテーマにしました。手を叩いてもいいし、踊ってもいいし、もうホントに好きに楽しんでもらいたくて」
――今回は短期間で新曲の振り制作が集中して、いつも以上に大変だったようですね。
マイカ「はい(笑)。同じ時期に作ると、やっぱり振りが似ちゃったり、音や歌詞のメッセージが近いと振りの系統も似てくるので、そこはアイデアがかぶらないように書き出して、〈この振りはこっちで入れちゃうと、あの曲のあの場面に使えなくなるから〉とか調節して。パッて思いついたらすぐ踊って動画を撮って、〈この曲はこの方向で〉とか振り分けながら作ってました」
――続く“イマヲカケル”も振りが印象的な曲です。KEYTALKの巨匠こと寺中友将さんによる名曲で、こちらもツアーで育ててきた感じですね。
ナルハ「はい。これもLOFTでツーマンをやらせてもらった後に書いていただいた曲です。歌詞は〈止まらないここが大好きなんだ〉みたいにストレートで、曲はめちゃめちゃかっこ良くて。ツアーではアンコールの最後にやっていて、凄く大切な曲になってきたなって感じています」
ユア「これは歌入れした後により好きになった曲のひとつで。もちろんデモの段階でも素敵な曲をいただいたなと思ったんですけど、自分で歌うと改めて歌詞を噛み砕くことになるので、そしたらもっと大好きな曲になりました。遊び人のみんなとライヴで目が合って、みんなが笑ってくれてる、この瞬間がめっちゃ愛おしいなって思いながらパフォーマンスしています」
――エンドロール感がある曲というか、2番でサビに行かずに間奏に入る展開がドラマティックで良いですよね。
ドク「まさしく、そこの間奏の振りがめっちゃ好きです。掴みたくて、みんなで演奏して、でも苦しくて、もどかしいみたいな。そういう気持ちと振りと音が、私の中で全部めっちゃマッチして凄くグッとくるんですよ。苦しさを越えた先の気持ちみたいなものを曲から感じて、ライヴで気持ちが溢れ出す曲です」
――作詞も巨匠なので、いろんな気持ちが投影されてるのかなと思いました。
マイカ「そういうのが振りの裏テーマだったりもして」
ユア「ギャンパレの歌ではあるんだけど、やっぱりそこを思っちゃう自分もいて。よりそれが切なさを感じてグッとくるポイントなんだろうなって。巨匠と対バンした時に〈いつかKEYTALKとギャンパレでライヴやろうね〉って言ってくださって。この曲も含めて、いつか一緒にできる未来が作れるように、うちらもがんばらなきゃなって凄く思います」
みんなで楽しみたい
――〈完全盤〉ではここからがDisc-2になりまして。まずはTHEイナズマ戦隊さんによる“ヘイ!ホー!最高じゃん!”です。
ベビ「これは〈立派な大人が大騒ぎ〉とか〈遊び場〉って言葉も入ってる歌詞が大好きで。“ROCKを止めるな!!”もそうなんですけど、(上中)丈弥さんの言葉が凄く心に響く素敵な曲です。古民家にカラフルなギャンパレがいるミスマッチな感じのMVも大好きなんですけど、そのMVにもイナ戦さんが出てくださって、みんなで鍋を囲んだり、撮影の合間もおしゃべりしてくださって、距離が縮まっちゃいました(笑)」
ノン「初めて聴いた時から初めて聴いた感じがしないというか、自分の中で凄く馴染んだ曲だし、これをライヴで初披露した時の遊び人も同じ感覚だった気がしました。〈みんなこの曲知ってた?〉って疑うぐらい、踊って楽しんでくれて。そんなふうに初めて聴いた人にもすぐ馴染む曲っていうのが凄く良いなって思ってて。で、イナ戦さんの曲って、まっすぐに伝える曲だったり、みんなで大騒ぎできる曲だったり、そういうジャンルがいろいろあるなかで、“ROCKを止めるな!!”に続いてとっておきの2曲目を貰えたというか、イナ戦さんの良いなって思っていた部分を貰えたのが嬉しいです」
――続く超能力戦士ドリアンさん作の自己紹介ソング“So many members”も、すでにお馴染みになっていますね。
メイ「はい。これはアルバムのなかで最初に出来た曲で、披露もいちばん最初だったんですけど、そこから全部のライヴでやってるんじゃないかってぐらいの定番曲になりました。〈メンバー多すぎやろ〉とか、ギャンパレを観た人がまず思うようなことが全部書いてあって。でも、大人数だからこそ〈1人ぐらい推しを見つけられるんじゃないですか?〉ってMCでよく話すようなことが歌詞にギュッと詰まっているので、ライヴでもマストで入れたい曲になっています」
――ライヴではサビで歌ってないのも画期的ですね(笑)。
月ノ「ドリアンさんにも〈歌わんのかい!〉って突っ込まれました(笑)」
メイ「初めてやった時も、お客さんの〈いや、サビ歌わんのか~い〉みたいな反応が多くておもろかった」
――そして、さっき少し名前の挙がった“Symphony”ですね。こちらは鈴木裕哉さんの作で、マイカ・ココ・ドク・ナルハの4名も共作詞になっています。
ココ「鈴木さんには初めて曲を書いていただいて、実は“So many members”の次ぐらいに出来上がっていた曲です。TikTok用の振付けは外部の方にお願いしたり、いろいろチャレンジしながら進めてきた曲で」
マイカ「作詞はほぼナルハが書いたもので、3人はちょっとだけ採用で。名前を入れていただいてありがとうございますの気持ち(笑)」
ナルハ「作詞は〈ガムシャラにがんばる女の子〉とか〈春〉〈新生活〉っていうテーマを貰っていたので、それに合わせた歌詞を書きました。サビは1回聴いてすぐ思いついた言葉を入れて」
ドク「曲自体は春っぽい、心が明るくなるようなメロディーなので、ナルらしい爽やかな気持ちになる歌詞も加わって、世界観が出来上がっています。私は〈空に舞ってる花びらさえ上手く掴めない〉とか〈止まないにわか雨の中〉とか暗いことばっか書いてたんですけど(笑)、ちょうど良く使っていただきました」
――今回はバンド・サウンドが多いのもあって、この華やかなアイドルっぽさは逆に異色ではありますね。
マイカ「ライヴ用の振付けは私が作っていて、ギャンパレでは〈THEアイドル・ソング〉みたいなのもけっこう久しぶりなので、ライヴに彩りが出るように、かわいい姿を見せたいなと思っています」
――そして、メンバー作詞ということだと、続いての“おぎゃです”はベビさんの作詞です。“Peace☆超パニック”に続いてMEGMETALさん作の一曲ですね。
ベビ「はい。最初に〈頭空っぽで、アゲな楽しい曲〉っていうテーマを貰ったので、そのまま〈頭の中空っぽなんです〉とか入ってるんですけど(笑)。サビは楽しめる感じの歌詞にして、他のパートでは空っぽじゃないことを書いてみて。頭を空っぽにして楽しみたい人って、普段が空っぽじゃないから空っぽにして楽しむわけじゃないですか。だから、いろいろ脳内にあることを書いてみました」
ミキ「初めて歌詞を見た時に、〈ベビだな〉って(笑)。ちゃんと自分のキャラをわかったうえで書いてるのもいいし、普通は〈おぎゃおぎゃです〉なんて絶対入れないけど、そういうところがチャンベイビーらしさでいいし、それを11人で歌う時の迫力みたいなのもおもしろいなって思います。“赤ちゃん”でも〈オギャー〉ってずっと歌ってて、私たちはもうそれが普通になっちゃってるけど、初見の人にはインパクトがあると思うので、“おぎゃです”もそういう感じで人の頭に残るものになるかなと思います」
――曲名はどなたが付けたんですか?
ベビ「私です。MEGMETALさんも〈いいんじゃない?〉って言ってくださって。平仮名にしたのはこだわりです。平仮名だけのタイトルはアルバムでこの曲しかないので、他の曲名との並びも考えて決めました」
ノン「いちばん最後にレコーディングしたのがこの曲なんですよ。なので、長かったアルバム制作期間のなかでも、自分の中で成長したい部分や反省がいっぱいあるなかで最後に歌ったんですけど、この明るい歌詞とか曲調のおかげで気負わず歌えたというか。レコーディングが凄く楽しかったです。完成した音源を聴いても楽しい気持ちになるし、こうやって頭を空っぽにできる曲って絶対ライヴでも楽しいだろうなって作ってる最中から思っていたので、披露するのが楽しみです」
やってきたことは間違いじゃない
――最後に録るのに相応しかったのかもしれないですね。そして、10曲目の新曲“Doubters”は、前シングルの“グッドラック・マイフューチャー”に続いて草野華余子さんの提供曲です。
月ノ「レコーディングする前に草野さんとコミュケーションを取る機会が続いて。まず草野さんのボイトレに参加する機会をいただいて、そのボイトレに参加した次の日がツアーで札幌だったんですけど、草野さんも別の用事で札幌に来られていたのでライヴも観てくださって。で、その日に私たちが歌詞を提出して、次の日に草野さんが全員分の詞をまとめてくださって、その次の日にレコーディング……みたいな、凄くタイトだったんですけど(笑)、草野さんの熱量に私たちも凄く引っ張られて作れた曲というか。初めてご一緒した“グッドラック・マイフューチャー”は草野さんの作詞で歌わせていただいたんですけど、2回目ということで、草野さんと一緒にこの曲を作れた感じがしています。作詞するにあたって〈信じるな、疑え〉っていうテーマをいただいて提出したんですけど、完成した歌詞を見ると覚悟のある歌詞をみんな書いたんだなってわかるし、凄く責任感を持って歌いたいなという気持ちです」
――全員の歌詞が合わさってるんですね。
月ノ「はい。今回は〈全員の言葉を入れたくて入れてみた〉って言ってくださってて」
ココ「ドクが草野さんから作詞賞をもらってました」
――どこが評価されたんでしょう?
ドク「わかんないんですけど(笑)、〈黒く濁る太陽 不安の影ばかりが伸びて〉を夕方っぽいイメージで書いたのを汲み取ってくださったり、あとは〈疑うことを恐れるな〉ですね。私は〈まず自分を疑え〉って思って生きてきたから〈周りを疑え〉って考えるのが難しかったんですけど、それって恐れてるから疑えないのかなと思って、〈恐れるな〉って書きました。でも、みんなそれぞれの〈信じるな、疑え〉が散りばめられてると思います」
――シリアスな歌詞ですよね。
ユア「自分たちにも、いまの社会に対しても言える内容だなって。でも、草野さんのでっかい愛に救われたなって感じた制作期間でした、私は。一緒に過ごしたりとか、ライヴを観て感想をいただいたりとか、一緒に作っていけてる感が凄く感じられて、どの曲のレコーディングにも思い出はあるけど、いちばん愛を感じた曲かもしれないです」
――はい。という10の新曲に加えて、既発曲の11人ヴァージョンもたくさん入るなかで、特に“Gangsta Vibes(11SOUL ver.)”は単なる歌割の変更じゃなく、丸ごと新しくリメイクされていますね。
メイ「はい。“Gangsta Vibes”はそれぞれ自分のパートを自分で書いてラップしたので、その子だけが歌える歌詞というか、他の人が歌うのも違うけど、でもライヴではやりたいよねっていうことで、全体をリメイクして、歌詞も一新して、この11人の“Gangsta Vibes”になりました。今回もみんな自分のパートを自分で書いているけど、ガラッと内容を変えた人もいたり、前のヴァージョンをレベルアップした感じで書いた人もいて、以前のものと聴き比べるのもおもしろいと思います」
――メイさんはさらに偉そうな態度になっていますね(笑)。
メイ「自信満々にしようと思って(笑)。前回もメロを付けていたのがレコーディングの流れで台詞っぽくなって、結果的においしくなったので、今回もそうなればいいなって思いつつ、最初から狙うとあざといかなと思って(笑)、一応メロ付けて出したんですけど、スタッフさんに〈前の感じが良かったから、今回も台詞っぽいので考えてみて〉って言われて、〈よっしゃ!〉ってなりました(笑)」
ココ「“Gangsta Vibes”はライヴでめちゃくちゃ評判が良かったので、いまの私たちの感じを出せるのが嬉しいです。登場順も変わってたりするし、自分の書いたパートをサビの裏で〈上がる、上がる〉っていうコーラスの形で入れてもらったりとかして、前の特徴的なところは残しながら、かっこいいバランスで作っていただいて、このヴァージョンもめちゃめちゃ楽しめるんじゃないかなと思って。ただ埋めてるっていうよりかは、みんなの個性も前以上に出てて、良い感じにリニューアルされた感じがあるのでお気に入りです」
ナス「こんなラップっぽい曲ってそんなにないですよね。13人でやってた時から対バンとかイベントで初見のお客さんからの反応が良かった曲なので、それをまたやれる形で再録できたのは、こうやってヴォリュームたっぷりなアルバムを作ったからこそだなと思います。ギャンパレって曲が多いから、めっちゃ好きな曲でも必然的にセトリ落ちしちゃうんですけど、“Gangsta Vibes”は〈私たちめっちゃ良くない?〉みたいないまのギャンパレの空気感が出てるというか、テンション感がこの『GANG RISE』にも合ってるなと思います」
――いまのグループの雰囲気がわかるアルバムになったわけですね。
ココ「いろんな方に提供していただくアルバム自体が初めてで、制作段階では〈これ、どうなっていくんだろう〉って思ってたんですけど。でも、WACK自体もそうですし、ギャンパレがいままでライヴや音楽に対してしっかり向き合ってきたからこそ名だたるアーティストの皆さんが力を貸してくださって、こうやって素敵なアルバムが出来たのかなと思って、ホント周りの皆さんに大感謝です」
――6月でGANG PARADEは10年目に入ったことになります。改めてここからの展望を教えてください。
ミキ「この10周年イヤーのタイミングでこれだけ凄いアルバムを出せることが、まずホントにありがたいし、グループにとっての良いトピックだと思うので、このアルバムをきっかけに知ってくれる方が増えたら良いなっていうのがいちばんですね。ここからどれだけより多くの人に聴いてもらって、ライヴに足を運んでもらえるかが勝負なので、自信を持って駆け抜けていくしかないです。こんな凄いアルバムをちゃんと自分たちの武器にできるように、私たちもこの作品に見合った力をつけていかないとなって思います」
ユア「みんなが言ったように、いろんなご縁があって、いろんな人の力を借りてアルバムが作れて、いままでギャンパレがやってきたことは間違いじゃなかったなって思えたんですよね、レコーディングしてる最中も含めて。それが不安になっちゃう時もあったけど、自分たちのやってきたことは正しいんだって、私自身も背中を押してもらってる作品なので、だからこそ自信を持って世の中の人に、あとはもう聴いてもらうだけなので、どうやって届けていくかを改めて考えながら、みんなで上がっていけるように、10年目も日々がんばっていく気持ちです」
GANG PARADEの近作を紹介。
左から、2023年作『OUR PARADE』、同年のEP『The Night Park E.P.』、2024年のシングル『パショギラ/躍動/ROCKを止めるな!!』『Peace☆超パニック/一夏』『Sparkling Moon/グッドラック・マイフューチャー』(すべてワーナー)
左から、KiSS KiSSの2023年作『FiRST ALBUM』(WACK)、ヤママチミキが客演した月刊偶像の2024年のシングル“遊園 me”(ソニー)、キャン・GP・マイカの2024年のシングル“Hold Me Tight”(WACK)
GANG PARADEのRISEを後押しする強力な顔ぶれ!
本文の補足として、こちらでは今回の『GANG RISE』に参加したクリエイター陣をまとめておきたい。〈完全盤〉に収録された10の新曲のうち、まず表題曲“GANG RISE”はWANIMAのケンタが書き下ろし、演奏もWANIMAが担うマッシヴなロック・チューン。他アーティストへの曲提供も希少なWANIMA曲を女声アクトが歌うという新鮮さも光る。続くパンキッシュでエッジーな“無理無理きもい”を作曲したのは、WACK勢だと豆柴の大群らへの提供歴もある大森靖子。編曲はハロー!プロジェクト仕事やZOCXなどでお馴染みの大久保薫で、ギターをGANG BOYZ(ギャンパレのバンド・セット時のライヴ・バンド)のJUONが弾いているのもポイントだろう。
初の手合わせでは、the telephonesの石毛輝によるディスコ・パンク“Gang Gang Disco”、RED in BLUEの田口悟による激情ロック“アンビバレント”はいずれもそのバンドで演奏まで担当しており、超能力戦士ドリアンのやっさん×けつぷりによる“So many members”も含めて各々の〈らしさ〉がダイレクトに注ぎ込まれている。そのようにバンド・サウンド主体の新曲が並ぶなかで、AKB48ら多くのアイドルに曲提供する鈴木裕哉による“Symphony”はゴージャスな王道アイドル感がキャッチーに際立つ出来映えだ。
また、昨年のシングル“パショギラ”やユメノユアのソロ曲“ミラージュ”で絡みのあるKEYTALK勢から今回は寺中友将が儚くエモい“イマヲカケル”を提供。続投組では、アンセミックな“ROCKを止めるな!!”に続いてTHEイナズマ戦隊が提供したモータウン調のポップで明るい“ヘイ!ホー!最高じゃん!”があれば、“Peace☆超パニック”に続いてMEGMETAL(表題曲のミックスも担当)が書き下ろした文字通りのベビメタ(?)な“おぎゃです”もあり。さらには“グッドラック・マイフューチャー”に続いて草野華余子が提供したBLACK ALBATROSS編曲のシリアスなロック・ナンバー“Doubters”もあって、それぞれの縁を強固にする相性抜群な仕上がりと言えるだろう。
左から、WANIMAの2024年作『Sorry Not Sorry』(ワーナー)、大森靖子の2024年作『THIS IS JAPANESE GIRL』(avex trax)、ZOCXの2025年のシングル『badface/ENDINGING』(HOLD THE MUSIC)、the telephonesの2022年作『Come on!!!』(UK.PROJECT)、RED in BLUEの2019年作『MUTANT CIRCUS』(ラストラム)、超能力戦士ドリアンの2024年作『おおぞらクルージング』(CSD MUSIC)、KEYTALKの2023年作『DANCEJILLION』(ユニバーサル)、THEイナズマ戦隊の2021年作『世明けのうた』(CROWN STONES)、草野華余子の2024年作『産地直送vol.1』(KALANCHOE)
