TOWER DOORSスタッフがアーティストを選出して猛プッシュする企画〈TOWER DOORS POWER PUSH!!!!〉。現在〈POWER PUSH〉中のバンド、ジオラマラジオ。彼らは今月10月2日にファーストEP『img』をリリースしたばかり。TOWER DOORSでは、収録曲の“orange”の先行視聴企画などを行ったりしてきました。その楽曲は下記のリンクから。
そしてこの度ジオラマラジオがファーストEP『img』のリリース・パーティーを、SaToAとuri gagarnを招致し、10月19日に新代田FEVERにて開催しました。当日は、TOWER DOORSのInstagramストーリーをジオラマラジオがジャックする企画〈TAKE OVER〉も実施。
今回のブログでは、その時に行われた熱狂的なライヴのレポートをお届けします。
ジオラマラジオの出番となり、場内がだんだん暗がりになり始め、聴いたことの“ある音”がSEで鳴り始めました。そう、映画を観たことある人なら誰しも耳にはしたことのある、〈UNIV〇RS〇L〉のあのサウンド・ロゴ。その音と共にジオラマラジオのヴォーカル・lenの趣味丸出しのカルチャー愛にまみれた、さまざまな映画音楽をミックスさせたサウンドがフロアを沸かせます。まるでポップコーンを片手に映画館にいるときのような、ワクワク感や高揚感に満たされていきます。そんな中突如『サンダーバード』のカウントが始まり、〈5・4・3・2!〉と同時に、ステージが一気に明るくなり、『img』収録の冒頭曲“step”からライヴの幕が開かれました。
しかしその曲のワンコーラスが終わるやいなや、いきなり”MAPLE”に変化するパフォーマンスを披露。この変化球的パフォーマンスに場内からは歓声がどよめきました。
3曲目は、前作の『ZOMBIE CASSETTE』に収録の“薄荷”。あの夏の青春が詰まったような爽やかなインディー・ロック・ソングで、さらに会場を彼らの世界へと引き込んでいきます。続いて『img』の中でもキラーチューンで、lenとさかきばらみなによるデュエット・ソング“orange”を演奏。サビの歌メロの強烈さといったら、もはや破壊的といってもおかしくないほど。
照明が段々と薄暗く落ちていき、不気味なピアノの音とギターのノイズがフロアを響かせ始まった、ダーク・ポップ・ソングの“さよならレディー・スターダスト”。ヘヴィーなサウンドと重厚感にあふれるサウンドに痺れてしまいました。
その後、lenがあまり見慣れないアコースティック・ギターを持ち換えたところで始まった、未発表音源の“絵空模様”。さかきばらみなのどこか懐かしさを秘めた歌声と切なさを隠し切れない一曲でした。続けて、イントロの口笛が耳に残る“honey / なんて傲慢な…!”を披露しました。
MCでは、出演してくれたSaToAとuri gagarnへの感謝と、今回のリリースができたことへのうれしさを伝えながら、次の曲“telephone card”へ。そして哀愁漂う雰囲気のまま、彼らの代表曲とでもいえる“Zombies!”が始まりました。まるで青春映画の感動的ラスト・シーンへと向かっていくようなエモさで満ちた演奏にとても感動しました。
そしてラストを飾る楽曲は、なんと冒頭で演奏した“step”を再び演奏するという、アツい展開へ。なんという素晴らしいセットリストだろうとスタッフも感動してしまいました。〈さよならはいつの間にかきっと僕らを過ぎていて そして訳もなく流した涙の意味を知るのさ!〉と歌詞にもある通り、最後に相応しい曲で終わらせ、舞台裏へははけていくメンバーたち。しかし観客からのアンコールによりまた舞い戻ってきたジオラマラジオ。そして本当のラストに持ってきた曲は、甘酸っぱくキラキラしたインディー・ポップ・ナンバーの“HEPBURN”で、今回のリリース・パーティーの幕を閉じました。
アンコールの曲は、ジオラマラジオがデュオとして活動を再開し、彼らの新境地を切り開いた曲でもあります。それと同様に今回改めてファーストEP『img』をリリースし、新たな一歩を踏み始めたジオラマラジオ。
これからもさらに注目が集まるジオラマラジオの今後の活動にも目が離せません。
SETLIST
RELEASE INFORMATION
ジオラマラジオ『img』
リリース日:2019年10月2日(水)
品番:MEDR-001
価格:1,500 円(税別)
1. step
2. MAPLE
3. honey / なんて傲慢な…!
4. orange
5. telephone card
6. Zombies!