Mikiki編集部のスタッフ4名が〈トキめいた邦楽ソング〉をレコメンドする週刊連載がスタートしました! 更新は毎週火曜(歌謡)日。基本はNEWな楽曲を数無制限で紹介していきますが、時には新着モノに限らず個人的ブームな楽曲も紹介していくかも、というユルいスタンスでやっていく予定です。毎週チェックしてもらえると思いがけない出会いがあるかもしれません~! *Mikiki編集部

 


【高見香那】

CHIIO “Kinetic”

ライヴ会場で先行リリースしている8cm CD『Kinetic/Wander』から、静かに燃える炎のような一曲。ホントいいバンドですよね。

 

柴田聡子 “涙”

柴田さん、いつもフレッシュ! 冒頭のスカスカのトラック、伸びやかで自由な歌声と柴田印なメロディー、たまらないです。ビデオもかわいすぎるう。

 

番外編:徳利TV

曲紹介じゃなくてすみません。
仕事を辞め〈徳利に専念する〉こととなった徳利氏のYouTubeチャンネル〈徳利TV〉、更新楽しみにしています。これは藤原ヒロシだと思って再生したら芸人のほうのヒロシだった回。雑誌「POPEYE」で両者が対話した際のエピソードを話してくれているのですが、己の人生について考えさせられてしまったです。

 

【酒井優考】

colormal “最大限”

コード使い、音使い、抜き差し加減、いろいろわかってる。先日サンクラで公開されたばかりの“大きな怪獣”もよかったです。

 

ジオラマラジオ “さよならレディ・スターダスト”

先日ライヴを観ていて、こういう昔の映画を観ているような感じを出せるのってジオラマラジオとブランキーぐらいだよなあと思いました。こんな音処理してるバンド、いま他に絶対いないと思う。

 

chelmico “爽健美茶のラップ”

〈鳩麦 玄米 月見草〉っていうお馴染みあのフレーズまんまで、下手したらカッコ悪くなってもおかしくないんだけど、なんかかっこいいんだよなあ。ラップはもちろん、Mamikoの歌がいい。

 

King Gnu “白日”

俺がとやかく言わなくともすでに話題なんだけど、あのアルバムを作った直後にこういうのを出せるっていうのが最高。なぜか編集部の他の人はこういういまバズってるのを聴かない。

 

【天野龍太郎】

ちゃんみな “I'm a Pop”

〈I'm a Pop〉というタイトルどおり国内外のポップ・シーンに打って出た、とんでもない新曲。ポテンシャルが大爆発した会心の一曲だと思う。アメリカにはカーディ・Bがいるけれど、日本にはちゃんみながいる。

 

THE NOVEMBERS “Everything”

キュアーのクラシック『Disintegration』(89年)のサウンドを彷彿とさせるTHE NOVEMBERSの新曲。スーサイドのカヴァーも強烈だけれど、まるで希望と絶望がぶつかって果てしない虚無感が生み落とされたかのような“Everything”の優しい調べに惹かれる。

 

ピクニック・ディスコ “LADY”

Kotetsu率いるピクニック・ディスコのラップ・ソング。〈Tポイント貯めるために生きてるんじゃないだろ?/Tポイント貯めるために生きてるんじゃないんだよ〉。そうだよね。というわけで、最近はポイントカードを使わない生活を送っている。tofubeatsのリミックスも聴くべし。

 

Fumio Miyashita “See The Light (Abridged)”

欧米からの発掘と再評価著しい日本の〈カンキョー・オンガク〉。こちらはライト・イン・ジ・アティックからリリースされたコンピレーション『Kankyo Ongaku: Japanese Ambient Environmental & New Age Music』から、宮下富実夫のニュー・エイジ作品“目覚め”。曲名に反して、聴いていて寝そうになってしまう。Zzz…

 

ザ・キングトーンズ “グッド・ナイト・ベイビー”

内田正人さんのご冥福をお祈りいたします。ひろまなみ(大日方俊子)の歌詞がしみる。

 

【田中亮太】

the perfect me “two colors expressway”

福岡が生んだ若きポップ・マエストロ、西村匠のソロ・ユニットが新曲を公開。鮮やかな転調と立体的なサウンド・デザインには、スティーリー・ダン『Aja』(77年)を想起。ミューマガのAOR特集でスイッチ入った方もぜひ。

 

Hei Tanaka “やみよのさくせい”

元SAKEROCKの田中馨率いるアヴァンギャルド・パンク・バンド。4月3日リリースの初作『ぼ~ん』からMVを公開です。以前7インチで発表された楽曲ですが、今回は岡山の至宝、ロンリーのヴォーカリストである岡崎隼人が新たに参加。ロンリーの名曲“hang over”とも地続きな、倦怠した日常に息づく不安感と昂揚を歌い、さすがの名リリシストっぷりを見せています。

 

Seiho “I Feel Tired Everyday”

今年の1曲。ダンスフロアにまつわる、あらゆる幸福な記憶がすべて甦りました。

 

わたしのねがいごと。 “夜の幕開け”

まったく知らないバンドなんですが、昨日聴いたら良かったです。女性3人組、一見オ・ルヴォワール・シモーヌかと思ったらハイムだった!みたいな驚き。演奏もアレンジもカッコイイし、ライヴも観てみたい。