結成20周年を迎えるチェリコによる9枚目のアルバムは、熱きアイリッシュ・パンクを放つ一方で、KAT$UO(ヴォーカル)のダンディーな声色に奥行きが増した印象を受ける。とりわけ6分台の“ラスト・ピース”は、歌謡メロディーが胸に沁みる包容力に溢れた名曲。“蒲田行進曲”のカヴァーを含む全11曲を通して聴くと、勢いだけではなく、落ち着いたアプローチに深い説得力が感じられる。内側からも焚き付けられる重厚な一枚。
結成20周年を迎えるチェリコによる9枚目のアルバムは、熱きアイリッシュ・パンクを放つ一方で、KAT$UO(ヴォーカル)のダンディーな声色に奥行きが増した印象を受ける。とりわけ6分台の“ラスト・ピース”は、歌謡メロディーが胸に沁みる包容力に溢れた名曲。“蒲田行進曲”のカヴァーを含む全11曲を通して聴くと、勢いだけではなく、落ち着いたアプローチに深い説得力が感じられる。内側からも焚き付けられる重厚な一枚。