10年ぶりのアルバムであった『Fabiola』(2013年)以来となる新作は自身のレーベル発。パトリック・フォージもアディショナル・プロダクションに関与してはいるが、制作はクリス・フランクが固定のプレイヤー陣をコンダクトする形で進められたようで、往時のDJ目線というよりは、ブラジル音楽をより包括的に追求したクリスなりのMPB作品という印象だ。ヴァネッサ・フリーマンら曲ごとを彩るヴォーカル陣も鮮やか。