マス・アピール移籍後の1年ぶり2作目は、前作と同様にドラムのダルー・ジョーンズや鍵盤のイアン・フィンクらが紡ぐジャジーな生音を軸にして織り上げた、黒く艶やかなグルーヴに満ちている。BJ・ザ・シカゴ・キッドの浮遊ヴォーカルがソウルネスを醸す“If U say”や、ブラック・ミルク流のデトロイト・ハウスと思しき“Blame”や“Tyme”といった曲など、音楽性の広がりと深まりもさらに上のレヴェルへ到達した。