ブラジルが生んだ偉大なる〈音楽家〉エルメート・パスコアール。彼のグループのメンバーであるイチベレ・ツヴァルギやアンドレ・マルキスなどもそれぞれ素晴らしい作品を発表しており、その音の遺伝子は薄まることなく伝播している。このサンドロ・ハイキの作品もその一つ。ドミンギーニョスのプロデュースなど手掛ける彼はエルメートと同じくマルチ楽器奏者でもある。複雑なのにポップに響くアレンジ、そこかしこに仕掛けられたアイデア、全てが楽しく生き生きとしている。これぞまさにエルメートイズム。それもそのはず、イチベレがアレンジを担当し、エルメートも参加、音楽の喜びが爆発している。