特に意識することもなく気ままに鳴らしていた音楽が巷ではシティー・ポップと呼ばれるものだった――そんな感じのナチュラルさを纏った7人組のファースト・フル・アルバム。リード曲“Liquid Noise”をはじめ、チャーミングなバンド名に違わず、グロッケンやブラス、フルートなどで彩ったアレンジが愛らしく、木漏れ日にも似た温かみのなか、鼻先をくすぐる春風のような男女ヴォーカルに当てもなく導かれるのが心地良い。