小泉和裕さんと九州交響楽団のコンビが話題を呼んだ『千人の交響曲』に続いて再びマーラーの大作、第3番に挑みました。量感のある豊麗な響きでじっくりと仕上げられた音楽が拡がり、作品の内包する要素をあますところなく描いています。九州交響楽団の演奏は瞬発力、アンサンブル、スタミナの全てにおいて素晴らしく、第1楽章冒頭のホルンからフィナーレの叙情性まで緊張が維持されています。清水華澄さんの潤いのあるアルト独唱、地元九州を中心に揃えた合唱団も見事です。2019年7月27日、アクロス福岡シンフォニーホールにおけるライヴ録音。