リオのトップ・スタジオ、チア・ドス・テクニコス(元RCAスタジオ)でミュージシャン/エンジニア/プロデューサーとして活躍し、自身のキャリアを築き上げてきたヒカルド・ヒシャイヂのデビュー作。ブラジル音楽の伝統への深い理解を思わせるスケールの大きさと、アルトゥーロ・ヴェロカイ、エルメート・パスコアル、ミルトン・ナシメントなど、偉大なミュージシャンたちからの影響を随所で感じるサウンド。70年代のサイケデリックな雰囲気も内包した、現代のトロピカリアという表現も相応しく思える一枚。ジャケもサウンドのイメージにマッチしていて素晴らしい。