自身率いるPRJCTアムステルダムと共に母国オランダでタイトルのツアーを行い好評を得たプログラムを再現。“われは満ち足れり”、バリトンのヴォルフによる“われは喜び十字架を負わん”と有名な曲を収めています。最初のブクステフーデの“嘆きの歌”で静かな曲調の中にすっと響く歌声はこの一曲で現実から天上の別世界へと一気に誘います。ピンと張った糸の様な鋭敏で力強い芯の通った声と自在な表現力は現代のカウンターテノールの中でも際立つ魅力があります。聴く人は充実した心地良い軽やかなまでのアンサンブルにきっと安らぎを得ることでしょう。